開催のごあいさつ
サンシャインクリエイション2026Springにご参加いただき、ありがとうございます。2026年最初のサンクリである今回は、約500スペースの申し込みをいただきました。オールジャンル同人誌即売会ならではの魅力である、さまざまなジャンルの本と出会うことができる偶然性に満ちた「場」を一緒に作っていければと思います。よろしくお願いします。
先般、衆議院議員選挙がありましたが、みなさん投票には行かれましたでしょうか。同人誌即売会を取り巻く表現規制の問題は、選挙の主要論点にはなりづらいのが現実です。しかしながら、同人誌即売会の主な参加者層が「政治に関心を持っていて、投票する人たちである」を示しつづけることは「本当の危機が迫ったときの味方」を作ることにつながります。期日前投票の利用も大きく広がり、有権者の1/4以上が期日前投票を行ったとのこと。もっと投票率は高くてもよいはずです。せっかくの選挙権をぜひ行使しましょう。
同人誌というメディア、同人誌即売会という場のルーツをたどれば、趣味の活動の延長線上にあるもので、経済行動としての効率性を度外視したところがたくさんあります。商業作品は、在庫リスクがなく輸送コストもかからない、電子書籍等のデジタルメディア・オンライン配信の比率が高まり続けています。家にいながら旧作含めて楽しむことができ、決済手段はオンライン、サブスクリプションのような仕組みもメジャーになりました。一方、同人誌は印刷・製本した「本」が中心、サークルさんは何部印刷するかに頭を悩ませ、結構なコストをかけて会場に搬入します。その場でしか手に入らない本も多いし、現金決済が基本です。
こうした中、昨年後半から明確に感じるのはオフラインへの回帰です。2023年、コロナ禍が一定の落ち着きを迎えた後、ライブやフェスのように、その場で一回限りのパフォーマンスを体験することに価値があるイベントから人が戻ってきました。そして昨今、より日常的・恒常的な「仕事」の世界で、リモートワークから出社への回帰が急速に進んでいます。GAFAMのように、リモートワークを最も推進していたテック企業ですら例外ではありません。新しいものを生み出すには、人と人とのリアルな相互作用による刺激が必要なこと。多くの仲間の存在を熱量を伴って感じることで、共同幻想としての一体感が生まれること。同人誌即売会という場で作品を発信することの意味も、こうしたところにあるような気がします。
よくステージがたくさんあるフェスなどで、アーティストが「この時間、この場所を選んでくれてありがとう」というMCをしますが、1日限りサンシャインに現れるこの同人誌即売会を選んでくれたみなさんに感謝しつつ、同じ選択をした「仲間」として一緒に楽しみましょう。今回もよろしくお願いします!
クリエイション事務局一同