開催のごあいさつ
(SC2022WInter)

 サンシャインクリエイション2022 Winterへのご参加、ありがとうございます。2年ぶりに復活する冬のコミックマーケットから2週間後の開催となります。2022年の最初の同人誌即売会として、楽しい1日を過ごして頂ければと思います。

 12月を師走と呼んだ、むかしの日本人の言語感覚というのはすごいもので、毎日を駆け抜けているうちに、年末がやってきました。テレビにM-1グランプリのファイナリストが連日出演するようになると、今年ももう終わりだなあ、という気分が高まってきます。

 コロナ禍の下で、オリンピック・パラリンピック「TOKYO 2020」が開催された2021年は、あと1,000年くらいは、日本史の教科書に載り続けるような1年でした。この2年弱、「新しい生活様式(ニューノーマル)」という言葉がさかんに使われ、有識者はデジタル・トランスフォーメーションを予言しましたが、世界がそのままでいようとする慣性もまた大きく、少しずつ元の世界に戻ろうとする流れも感じます。後に残るのは、リモートワークの拡大、通販・宅配利用率の上昇、マスク着用習慣の定着化、そのくらいなのかもしれません。

 少し楽観的な読みですが、同人誌の世界も傷んだインフラを直しながら、ちょっとだけデジタルで便利になりながら、たぶん2-3年のうちには、元の6-7割くらいのところまでは、戻っていくのだと思います。そこまでは、まだ「がまん」の日々が続くような気がしますが、草の根的な表現の可能性を応援し、少しでも描き手・読み手の日々の活力となるため、使い古された言葉ですが「ハレの日」をみなさんと創り続けられればと思います。

 そういえば、ハレの日って、昔は特に長雨の後に天気が回復して、晴れ間がさしたような日を指していたみたいです。固有名詞なのでただの偶然ですが、サンクリは「Sunshine」を名前に掲げています。コロナに翻弄された長雨の2年を超えて、未来への道程を太陽が照らすような一日になることを祈り、ごあいさつとします。今回もよろしくお願いします!

 

クリエイション事務局一同