開催のごあいさつ
サンシャインクリエイション 2024 Autumnにご参加いただ き、ありがとうございます。あまりに暑かった夏が足早に去りつつあり、 風が涼しい日も増えてきました。 サンシャインクリエイションがナンバリングタイトルではなく、 季節を名前に冠するようにしてからずいぶん経ちますが、 そのころの気温とか、風の匂いみたいなものを想像しやすいので、 なんとなく続けています。今回も秋らしい、 涼しく過ごしやすい一日になるといいですね。
ナンバリングでいうと、 来年2025年にサンクリ100を迎えます。 いろいろなことがあったので、サンクリ100が「100回目」 ではないのですが、なんにせよめでたい節目です。 1998年に始まったサンクリ、 私もその歴史のすべてを見てきたわけではありませんが、 ひとかどの歴史がある、 と言ってもいい場所に立っているのかもしれません。
コロナ渦を始めとして、何回も崖っぷちに立たされてきましたし、 いまも決して順風満帆ではないのですが、 継続を目指していきたいと思います。自虐的に言えば、 同人作品の多様性や市場性、関連企業の経営といった面では、 大型の同人誌即売会があればいいのかもしれません。とはいえ、 百花繚乱の即売会が毎週のようにどこかで開かれているというのも また、この界隈が育んできた文化です。 我々も池袋という場所や開催回数などのアイデンティティを大切に しながら、 その文化に寄与する一輪の花であり続けたいと思います。
政治的にただしいことや、 誰かを傷つけないことが金科玉条として振る舞い始め、社会から「 遊び」の部分が締め出されつつあります。誰かを救う表現は、 時に誰かを傷つける表現である、といったことから目を背けて、 私が傷ついたからこれは悪い表現である、 という独善的な言説がナイフのように飛び回っている世の中。 SNSですらも、 というかSNSがいちばんそういう場所になりつつあります。 リアルでアナログな同人誌即売会は、 もしかしたらそういうものから離れるデトックスなのかもしれませ ん(うかつにデトックス、 とかいうと疑似科学だとSNSで叩かれそうですが)。
今回もみなさんが新しい表現に出会い、 少しでも参加することが活力になるよう祈りつつ、 ごあいさつとさせていただきます。 今回もよろしくお願いいたします!
ナンバリングでいうと、
コロナ渦を始めとして、何回も崖っぷちに立たされてきましたし、
政治的にただしいことや、
今回もみなさんが新しい表現に出会い、
クリエイション事務局一同