開催のごあいさつ
サンシャインクリエイション2025 Winterにご参加いただき、ありがとうございます。今年もクリエイションをよろしくお願いします。
まんがを中心とした同人誌即売会の起源を正式にたどることは難しいですが、コミックマーケットが始まってから今年で50年、少なくとも文化として半世紀の歴史があることになります。日本史の教科書に出てくる近世・近代の「文化」はだいたい数十年単位で、未来の受験生が「同人誌」や「コスプレ」、もしかしたら「東方」みたいな受験頻出単語に、マーカーで線を引いているのかもしれません(そこは相変わらず紙文化なのかい! というツッコミもしておきます)。
今回のサンシャインクリエイションは2020年以降、最大規模のスペース数になりました。コロナ渦以降、という言い方は医学的・保健衛生的には適切ではないのでしょうが、文化としての脈動が戻ってきたことを感じています。
また、今回はプチオンリーが3イベント開催されます。こちらも歴史を紐解けば、ゼロ年代は多個人やサークルにより、多数のオンリーイベントが主催された時代でした。男性系・女性系を問わず、人気作品はキャラクターやカップリング単位でのオンリーイベントが、浜松町の都産貿や蒲田の大田区産業プラザといった会場で、毎週のように開かれていたものです。いま、同人誌即売会を未経験者が自力で開催することは、かなり難しくなっています。会場確保の難しさ、各種法令への対応、そしてスタッフ募集まで、高いハードルを乗り越えることが必要です。とはいえ、特定の作品や趣向などに強い思いを持った方の生み出すオンリーイベントは、オールジャンルにはない独特の空気もあります。サンシャインクリエイションのプチオンリーはこうしたオンリーイベントの多様性、そこから生み出される熱気により、オールジャンル同人誌即売会という場を進化させることができるのでは、という理念から生み出された仕組みです。今後、こうしたものにトライしてみようと思われる方がいれば、ぜひお気軽にご相談いただければと思います。
まだまだ寒い日が続きますが、当日は晴天に恵まれることを祈りつつ (これを打ちながら、過去の雪かきを思い出しました)、ごあいさつとします。素敵な表現に出会える一日になりますように!
クリエイション事務局一同